「中枢性の睡眠時無呼吸症候群と心血管障害新規発症の関連」について英文誌に発表しました

「血液透析患者における中枢性の睡眠時無呼吸症候群と心血管障害新規発症の関連」

について院長が英文誌に発表しました(共著論文)


◆睡眠時無呼吸症候群は

 ①肥満などに伴う気道閉塞に起因する閉塞性タイプ

 ②脳内の呼吸中枢の機能的および器質的障害に起因する中枢性タイプ

 に分類され、ともに狭心症や心筋梗塞など心血管障害のリスクとなります。

血液透析患者では、筋肉量低下(サルコペニア)などに伴い体重減少を示す一方で、

 尿毒症物質の貯留(アシドーシス)による呼吸中枢の過剰刺激や

 アミロイドーシス貯留による呼吸中枢の器質的障害を来すことが想定されます。

血液透析患者を対象として、

 ①睡眠時無呼吸症候群のタイプと透析コントロールの関連

 ②睡眠時無呼吸症候群のタイプと心血管障害新規発症の関連

 を検討した結果、“閉塞性タイプと独立して、中枢性タイプの睡眠時無呼吸症候群が狭心症

 心筋梗塞など心血管障害新規発症のリスク因子であり、この機序に血液透析量低下が

 関与する”ことが示されました。

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<当院での取り組み>

気流の低下のみならす、胸の動き(肺の動き)も完全に止まる中枢性タイプの睡眠時無呼吸症候群には特に注意が必要です。治療において、持続式陽圧呼吸療法(CPAP)ではなく、二相式気道陽圧呼吸療法(ASV)や在宅酸素療法(HOT)が必要となる場合があります。

当院では、皆様に最初に受けて頂く簡易の携帯型睡眠時無呼吸検査の段階でも胸の動きをセンサーでチェックします。

詳細な終夜睡眠ポリソムノグラフィ検査は、一般的な「入院」だけでなく日常の睡眠環境である「自宅」でも受けて頂けます。

詳細は、糖尿病ページで解説

 

<原著論文>

High Coronary Heart Disease Risk in Hemodialysis Patients with Central Sleep Apnea: A Pilot Study.

Sakura M, Inaba M, Yoda K, Ichii M, Yamada S, Yamakawa T, Ishimura E, Okuno S, Shoji S.

Am J Nephrol. 2016 Oct 22;44(5):388-395

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