「ふつうの塩」と「減塩しお」、なにが違うの?

2023年10月22日 |カテゴリー「生活習慣

血圧が高めで先生から「減塩するように」と言われ、
減塩に取り組んでおられる方はたくさんおられることと思います


減塩の取り組みのひとつとして「減塩しお」を使っておられる方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、「ふつうの塩」と「減塩しお」の違いについてお話したいと思います。

食塩とは

食塩とは、ナトリウムイオンと塩素イオンが結合した
塩化ナトリウム(NaCl)」のことをいいます。

学生時代に、理科の時間に習った記憶がある方もおられるかと思います。

ナトリウムは、身体の中で大切な役割を持っています。

ナトリウムとは?

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ナトリウムはミネラルの一種で、身体の細胞内外のミネラルバランスを保つために不可欠で、
血圧と関連が深いことからも注目されています。

ナトリウムは、体内には体重の0.1~0.2%で、多くは細胞外の体液(細胞外液)に含まれています。
細胞外液量や循環血液量を維持して、血圧を調節します。
ナトリウムを過剰に摂取することで、これらの液量が増えるため、
血圧が上がったり身体がむくんだり(浮腫:ふしゅ)します。
また、胆汁、膵液、懲役などの材料となります。
大部分は小腸で吸収され、空腸では糖類の存在によって吸収が促進されます。
経口補水液に糖類とナトリウムが含まれているのはこのためです。
腎臓の糸球体でろ過されたあと、尿細管と集合管で再吸収されて、糸球体ろ過量の約1%が尿中に排泄されます。
再吸収によってナトリウムのバランスをとっているので、摂取量が増加すれば尿中排泄量も増加します。

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通常の食塩は「塩化ナトリウム」ですが、
市販される多くの「減塩しお」は、塩化ナトリウムの量を減らして、塩化ナトリウムと同じような塩味を感じる「塩化カリウム」を使用しています。

減塩に、焼き魚にレモン汁をかけることがありますが、
レモンの酸味を加えることで塩味を補うものや、
苦味やえぐみがある塩化カリウムにポリグルタミン酸(アミノ酸のひとつで、納豆のネバネバの成分)を加えてまろやかな味わいを表現しているものなど、
さまざまな種類があります。

腎機能が低下している場合は塩化カリウムに注意!

ナトリウムの摂取量を減らすことのできる減塩しおですが、注意しないといけないこともあります。

腎臓の機能が下がってくると、血液中のカリウムの値が上がってきます。
通常、カリウムを多く摂っても、腎臓がうまく排出して身体の中のカリウムの量を一定に保っています。
しかし、腎臓の機能が下がってくると、腎臓がカリウムをうまく排出できなくなり、身体の中にカリウムがたまってしまいます。
そうすると、血液中のカリウムの値が高くなる、高カリウム血症となってしまいます。
高カリウム血症になると不整脈を起こし、最悪の場合は心停止につながります。

塩化カリウムを使用した減塩しおは便利なものですが、腎臓の機能が下がっている方は使用量を減らしたほうがよい場合があります。
主治医や管理栄養士にご相談くださいね。