睡眠障害
「不眠症」「過眠症」「概日リズム睡眠障害」
いびき・睡眠時無呼吸症候群


睡眠時無呼吸症候群(解説)
睡眠時無呼吸症候群とは寝ている間に呼吸苦が止まったり浅くなったりすることで、体の酸素が足りなくなってしまう病気です。
空気の通り道が細くなって起こる閉塞型と脳の働きが低下して呼吸の調節がうまくできなくなる中枢型がありますが、大半の方は閉塞型です。
原因としては肥満が多いですが、あごやのどの形で無呼吸になりやすい方もいます。
いびきがひどい、起きた時に体がだるい、日中の眠気などが主な症状で、日常生活に支障をきたす以外にも、高血圧や脳梗塞、心筋梗塞などといった病気との関連があるため、放っておくのはよくありません。
このような症状で受診された方にはまず自宅で簡易検査を一晩行ってもらいます。簡単な機械をつけて眠るだけなので難しい操作はいりません。その時の無呼吸の回数により、これ以上検査は必要のない方、精密検査が必要となる方、精密検査をせずにそのまま治療を行う方に分かれます。
精密検査は1泊2日の検査となります。与田病院では、時間がない方向けに、22時までに来院、翌日、早朝6時以降に退院と最短時間で検査を行っています。
治療はCPAP(シーパップ)という気道に陽圧をかける機械をつけて眠ることで、無呼吸を防ぐことができます。
マスクは鼻だけにつけるタイプや鼻を覆うタイプ、鼻と口を覆うタイプがあります。最初は機械をつけていると眠れない方でも、慣れてくると眠れるようになる方が多いです。
基本的には生涯治療が必要となることが多いですが、ダイエットをがんばって治療がいらなくなる方もいます。CPAPを行うには定期的に通院してその効果を確認し、時に設定を変更する必要があります。睡眠時無呼吸症候群かもしれないと思われる方はぜひご相談ください。