前回は、嚥下の仕組みについてお話しました。
前回お話したように、食べ物は食道を通って胃の中に入っていきます。
ところが、誤って気管内に入ってしまうことがあります。
誤って気管内に入ってしまうことを、誤嚥(ごえん)といいます。
通常は気管内に異物が入ると、人体の防御反応が働き、異物を外へ出そうとして
咳などを反射を起こします。
ところが、加齢や脳卒中などで意識障害や麻痺、機能低下などがある場合は反射が鈍くなり、誤嚥しやすくなります。
今回は、誤嚥を招きやすい食品の特徴6つを紹介します。
【バラ】 口の中でバラバラになる食べ物
おから、ひき肉、かまぼこ、こんにゃく、りんご、ごぼう、れんこん、ピーナッツ、寒天など
細かく刻むと口の中でバラバラになりやすく、咽頭にぼろぼろ落ちて誤嚥を引き起こしやすいです。
【サラ】 サラサラした食べ物
水やお茶、ジュース、汁物などの液体
液体は実は、サラサラしているため速いスピードで咽頭を滑り落ちていき誤嚥しやすい食品です。
とろみをつけましょう。
【パサ】 パサパサした食べ物
パン、カステラなどスポンジ状のもの
水分が少なく口の中でバラバラになって食塊を作りにくいうえ、
だ液と混ざるとべたついて口の中に残りやすいです。
咽頭に詰まる危険もあります。
【切る】 不揃いに切ったもの
1つひとつの大きさが不揃い、または硬さが違う食材が混ざっている
食材を細かく刻む時に、大きさやかたさが不揃いだと、
噛むのが難しく食塊を作りにくくなります。
同じ大きさ、かたさに揃えましょう。
【ペタ】 ペタペタ張りつくもの
薄切りにしたきゅうり、わかめ、海苔、最中の皮、ウエハース、餅など
薄切りきゅりは薄いがゆえに咽頭に張り付くやすく、飲み込みにくいです。
きな粉など粉ものも張り付きやすい食品です。
【じゅわー】 噛むと中から汁(液体)が出てくるもの
煮物のがんもどき、高野豆腐、果物など
噛むと液体が出る食品は、水分と固形物が同時に口の中に広がり「飲み込む」と「噛む」を同時に行わなければならない高難易度食品です。
これらの誤嚥しやすい食品、
バラ・サラ・パサ、切る・ペタ・じゅわー
はどうぞご注意くださいね。
次回からは、噛みやすくするくふう、飲み込みやすくするくふうについてお話しますね。









