いつまでも自分の口から食べたい!【4】飲み込みやすくするくふう

2024年01月14日 |カテゴリー「生活習慣

前回は、噛みにくい場合に噛みやすくする工夫について、お話しました。

食べにくい主な原因、
・噛みにくい
・飲み込みにくい

のうち、今回は飲み込みにくい場合にできるくふうについてお話したいと思います。

前回の「噛みやすくするくふう」と同じくふうもありますが、噛みやすく飲み込みやすくくふうすることで、少しでも自分の口から食べるものの種類を増やし、食事の満足度も上げていきたいですね。

汁物や飲み物はとろみをつける

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汁物や飲み物など、水のようなサラサラした液体は、飲み込むタイミングが取りにくいため誤嚥しやすくなります。
汁物は、水溶き片栗粉などでとろみをつけたり、お茶やジュースなどの飲み物はゼラチンでやわらかめに固めたりすると誤嚥しにくくなります。
また、煮物などの煮汁や炒め物などにとろみをつけると具材と汁気が絡まるので、飲み込みやすくなります。

煮汁や水分に浸したり、あんにからめたりしながら食べる

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肉や魚、野菜や芋などの煮ものは、煮汁と絡ませてしいっとりさせてから食べましょう。
そのために煮汁が多めに残るように仕上げるとよいでしょう。
特に、じゃがいも、さつまいも、かぼちゃなどホクホクした食品は水分が少なく食塊をつくりにくい食品です。
煮汁を多くするほか、つぶしてなめらかにすると食べやすくなります。
ポタージュスープにするのも良いですね。

ひき肉や冷ご飯・チャーハンなどパサパサ、パラパラしたものは、口の中でだ液とまとまらずに喉に入ってしまうことがあります。
あんかけにしてまとめると食べやすくなります。

パンやカステラなども飲み物などに浸してしっとりさせると飲み込みやすくなります。

やわらかく煮る

肉などは煮る場合、箸で切れるほどやわらかくなるまで煮ます。
しかし、ステーキなど焼く場合は焼き過ぎるとかたくなります。
魚は煮すぎるとかたくなるので、さっと煮る程度にしましょう。
野菜や芋なども食べやすいやわらかさになるまで煮ると良いですね。

とろみのついたあえ衣、おろし大根やおろした山芋などであえる

お浸しより、とろみのついたあえ衣であえる白あえや練りごまあえのほうが食べやすくなります。
また、おろし大根や山芋とあえると、まとまるので飲み込みやすくなります。

なめこはツルリとしており、誤嚥しやすい食品です。
おろし大根とあえると良いでしょう。
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誤嚥しない大きさに切る

食べ物を小さく切ると飲み込みやすくなります。
しかし、小さく刻みすぎると飲み込む意識を持つ前に食べ物が喉の奥に送り込まれてしまうため、
かえって誤嚥しやすくなります。

誤嚥せずゴックンと飲み込む意識が持てる大きさは、奥歯の上に乗る5~8mm角程度です。
めん類は、すすり上げながら食べると誤嚥しやすいので、それを防ぐためには3~5cm長さに切るとよいでしょう。

冷ましてから食べる

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熱い焼き芋や熱い食べ物などは、ハフハフしながら食べるのでむせやすくなってしまいます。
少し冷ましてから食べてくださいね。

汁と具は別々に食べる

みそ汁は意外と誤嚥を起こしやすい食べ物です。
汁の中に異なる食感の具が入っていると、汁と具の飲み込むタイミングがちがうため、
誤嚥しやすくなります。
汁と具を別々に食べるようにすると誤嚥のリスクが下がります。

病院で原因を明らかにする

飲み込みにくい症状がある場合は、耳鼻咽喉科もしくは嚥下リハビリを専門としている歯科などを受診して
原因を明らかにするのも大切なことです。
まずは、かかりつけ医に相談するもの一つの方法ですね。


4回にわたり、嚥下(えんげ)についてお話しました。
ご自身やご家族にはまだ関係ないお話だった方も多いかもしれません。
しかし、人は少しずつ年齢を重ねていきます。
食べることは、生きていくうえで栄養を摂るだけでなく楽しみでもあります。
それは年齢を重ねた方でも同じです。
いざ、ご自身やご家族が飲み込みに不安を持つようになった時、今回のお話が少しでも役に立てたら嬉しいです。