塩分を控えるためには、まず何にどのくらいの量の塩分が含まれているのか知ることが大切ですね。
意外と多い!魚の加工品の塩分量[練り製品編]
2022年02月27日 |カテゴリー「生活習慣」
今回は、練り製品の塩分量についてお伝えしたいと思います。
焼きちくわ 中1本(30g)
塩分0.6g
はんぺん 1枚(100g)
塩分1.5g
かまぼこ 2切れ(25g)
塩分0.6g
カニ風味かまぼこ 1本(15g)
塩分0.3g
笹かまぼこ 1枚(25g)
塩分0.8g
さつま揚げ 小判1枚(30g)
塩分0.6g
魚肉ソーセージ 1本(75g)
塩分1.3g
いわしつみれ 1個(35g)
塩分0.5g
魚の練り製品には、塩分を含むものが多いですが、なぜでしょうか?
それは、練り製品のおいしさの特徴でもあるプリプリした「弾力」に関係があります。
かまぼこやちくわなどは、スケトウダラなどの魚のすり身が主な原材料です。
魚のすり身に塩を加え、形をととのえて加熱して作ります。
すり身に塩を加えて練ると、魚のたんぱく質が塩に溶けて網のように絡み合います。
さらに、熱を加えると、網のような絡み合いがほぐれない構造になり、練り物の弾力につながります。
こうした理由から、練り物をおいしく作る過程には塩分が欠かせないのですね。
練り物は、足が早い生の魚を加工して日持ちするようにした、先人の知恵でもあります。
練り物の塩分が多い理由は分かりましたが、
量を加減したり、料理に加える時は練り物の塩分を考慮して、いつもより調味料を少し減らすなど、工夫できると良いですね。
例えば、きゅうりの酢の物にかにかまを加えるとしたら、合わせ酢の塩分を少し減らしましょう。
かにかまの塩分で、調味料の塩分を減らしても美味しく食べられますよ。
★実際に召し上がる練り物の塩分量は、商品の栄養表示をご確認くださいね。
日本人の食事摂取基準(2020年版)では、食塩は1日当たり成人男性7.5g未満、成人女性6.5g未満が望ましいとされています。
高血圧がある場合は、1日6g未満となります。