糖質ってなあに【2】

2020年04月19日 |カテゴリー「生活習慣

糖質ってなあに【1】では、
糖質は炭水化物から食物繊維をのぞいたものであることを説明しました。
今回は、さらに詳しく解説していきますね。

糖質には、さらに仲間わけすることができます。
「糖類」、「多糖類」、「糖アルコール」、「合成甘味料」です。


糖類

「糖類」というのは、「単糖類」「二糖類」のことを指します。

単糖類は、糖が1個のバラバラの状態のものです。
ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)、ガラクトースなどがあります。

糖が2個くっついた状態のものを二糖類といいます。
上白糖(いわゆる砂糖)の主成分であるショ糖(スクロース)は、ブドウ糖と果糖がくっついたものです。
他には乳糖(ブドウ糖とガラクトース)、麦芽糖(ブドウ糖2個)などがあります。


ブドウ糖や果糖などの「単糖類」・砂糖(ショ糖)などの「二糖類」は、吸収されやすく、「多糖類」と比べると血糖値が比較的早く上がり始めます。
特に、ブドウ糖果糖液糖など、清涼飲料水などに入っているものは吸収されやすいため、とりすぎには注意をしたほうが良いですね。
ただし、ブドウ糖は低血糖の時の対処には有効です

果糖はブドウ糖に比べると血糖値は上がりにくいですが、糖度の高いものほど注意が必要です。
fruits_basket
果物
sugar
砂糖・はちみつ
petbottle_juice
甘いジュース・スポーツドリンク
candy
アメ・キャラメル

多糖類

単糖がたくさんくっついたものです。
ごはんやパンに含まれるデンプンなどが当てはまります。

オリゴ糖は単糖が3~10個程度くっついたものです。

くっつきかた(結合)が複雑になるほど消化吸収に時間がかかるため、単糖類・二糖類に比べて急激な変化を抑えることができ、それが腹持ちの良さにつながります。
同じ量の糖質を摂るなら、単糖・少糖類の多い甘いお菓子やジュースより、
主食のごはんを食べたほうが腹持ちがよさそうですね。

※ただし、吸収のスピードが変わるだけで、食べた分だけ血糖値は上がります。
soba_zarusoba
うどん、そば
food_spaghetti_bolognese_meatsauce
スパゲティ
food_gohan_hakumai
白米・玄米ごはん
bread_syokupan_usui
パン




糖アルコール

糖アルコールには、エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、ラクチトールなどがあります。
元々自然界にある成分から作られ、お菓子などの食品に使われることもあります。

体内で消化されにくいため、カロリーが砂糖と比べて低く、血糖値を上げにくいものが多いです。
特に、エリスリトールは血糖値を上昇させず、カロリーもゼロです。

合成甘味料

合成甘味料は、自然界に存在しない甘味成分を人間の手によって作り出されれたものです。
アセスルファムカリウム、アスパルテーム、スクラロースなどがあります。

市販されているあらゆる食品に含まれています。
血糖値を上げにくいといわれています。
厚生労働省より、1日の許容摂取量が定められています。