緑黄色野菜と淡色野菜の違い【色とりどりの野菜を食べよう+きのこと海藻もね♪】

2022年01月30日 |カテゴリー「生活習慣

前回、野菜を1皿プラスしてみましょう、とお話しました。

今回は、緑黄色野菜と淡色野菜の違いについて、お話したいと思います。

緑黄色野菜はカロテンが豊富

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緑黄色野菜は、
カロテンを豊富に含む野菜です。

・可食部100gあたりに含まれるカロテン(βーカロテン当量)が600μg以上の野菜
・カロテンが600μg以下でも食べる回数が多くてカロテンの供給源として期待できる野菜(トマトやピーマンなど)
のことです。

カロテンだけでなく、ビタミンC,ビタミンK、葉酸、ミネラルなども多く含まれます。

パセリ、こまつな、しゅんぎく、にら、にんじん、ほうれんそうなどが
緑黄色野菜に当てはまります。

そのほかの野菜が、淡色野菜です。
淡色野菜にはビタミンCや食物繊維が豊富に含まれます。

キャベツ、きゅうり、セロリ、だいこん、たまねぎ、はくさいなどが淡色野菜に当てはまります。
カロテンには体内の活性酸素を減らす抗酸化作用があります。
また、βーカロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換されるので「プロビタミンA」ともよばれています。

カロテンは脂溶性で油に溶けやすいので、油類と一緒に摂取するほうが吸収されやすいといわれています。
なお、カロテンは野菜の色素の成分です。
また、カロテン以外にも野菜の色素にはさまざまな色素があります。

カロテノイド

カロテンは、カロテノイドの一種です。
その他に、リコピン(トマト、すいか)もカロテノイドの仲間です。

フラボノイド
ポリフェノールの一種で、たまねぎ、キャベツなどに含まれます。
ポリフェノールはほぼすべての植物に広く含まれています・

アントシアン
ポリフェノールの一種で、なす、赤しそ、赤かぶなどに含まれます。


クロロフィル
緑色の色素で、こまつな、ピーマン、いんげん、パセリなどに含まれます。
野菜に限らずですが、植物は紫外線の害から身を守るために色素やアクなどの成分をつくり出していると考えられており、そういった成分は「ファイトケミカル」と呼ばれています。
色素や香り、アクなどの成分で約4000種類に及ぶとされています。

ほとんどのファイトケミカルには抗酸化作用があり、生活習慣病や老化を防ぐ効果が期待されています。
なお、抗酸化成分は外側の部分に多いので、丸ごと無駄なく活用すると、
抗酸化成分を効率よくとれるとともに、食品ロス削減にもつながりますね。

それぞれ機能が異なるので、どれか一つの野菜ばかりを食べるのではなく、
色々な野菜を食べると良いですね。

色とりどりの野菜を組み合わせて、目でも楽しみながら野菜を食べて身体を元気にしましょう。

きのこや海藻はどのくらいとったらいいの?

きのこや海藻は野菜ではありませんが、野菜とともに摂取するとよい食品です。

きのこや海藻には食物繊維が豊富です。
食物繊維は、腸内細菌叢のバランスをととのえ、便秘や下痢を予防するほか、
血糖値やコレステロール値を下げる作用なども期待されています。

野菜350g以上の中にきのこ、海藻も含めて考え、忘れずとるようにするとよいですね。

きのこや海藻を合わせて、1日平均30~40g程度が目安です。