豆乳と牛乳、何が違うの?

2019年11月11日 |カテゴリー「生活習慣

前回、豆乳のお話(前回のお話はこちら)をしました。

今回は前回の続きです。たまに質問される、豆乳と牛乳の違いについてお話したいと思います。

豆乳は大豆から作られます。牛乳はご存じの通り、牛のお乳で乳製品です。

豆乳も牛乳も、どちらもたんぱく質を豊富に含む食品です。


両者の一番大きな違いは、カルシウムの量

牛乳の最大の特徴はカルシウムを豊富に含み、またそれが吸収されやすい形だということです。

日本人はカルシウム摂取量が不足しがちであるといわれています。

コップ1杯(200ml)の牛乳には、成人が1日に必要とするカルシウム量の約3分の1が含まれています。

また、牛乳に含まれるたんぱく質の約80%を占めるカゼインは、カルシウムの吸収をよくするといわれています。

豆乳の原料である大豆も、比較的カルシウムを多く含む食品ですが、カルシウムの量で比べると、牛乳に軍配が上がります。

 

一方で、鉄分に関しては、牛乳よりも豆乳のほうが多く含みます。


コップ1杯(200ml)あたりの栄養量

エネルギー(kcal)

たんぱく質(g)

脂質(g)

炭水化物(g)

塩分(g)

カルシウム(mg)

鉄分(mg)

無調整豆乳

97

7.6

4.2

6.5

0

32

2.5

調整豆乳

134

6.7

7.6

10.1

0.2

65

2.5

普通牛乳

140

6.9

8.0

10.1

0.2

231

0.04

低脂肪乳

97

8.0

2.1

11.6

0.4

273

0.2


豆乳(大豆)特有の成分

大豆たんぱく質

血中コレステロールを下げ、血管をしなやかにし、動脈硬化を予防。また、血圧を下げる働きもあるといわれています。

 

レシチン(ホスファチジルコリン)

脂質の種類のひとつで、血管の壁にコレステロールが沈着するのを防ぎ、動脈硬化を防ぐといわれています。

また、大豆特有ではありませんが、脂質ではリノール酸を多く含みます。

リノール酸はコレステロール値を下げる効果があり、動脈硬化を予防します。


大豆サポニン

がんや老化の原因となる過酸化物質をつくらないように抑える効果があるといわれています。


 

大豆イソフラボン

女性ホルモンに似た作用をし、骨粗しょう症の予防や、コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化を予防するといわれています。


以上のように、牛乳と豆乳は見た目は似ていますが、栄養成分は異なります。