いろいろな種類の豆乳があるけど、違いはなあに?

2019年11月04日 |カテゴリー「生活習慣

皆さんは豆乳をお飲みになりますか?

スーパーに行くと、迷ってしまうほど多くの種類の豆乳が売っていますよね。


今回は、お食事の話を伺っているとしばしば登場する「豆乳」について、お話したいと思います


 

豆乳は、大豆を水に浸してからすりつぶし、加熱後にろ過したものです。

原料である大豆は「畑の肉」といわれるほど、たんぱく質が豊富で、豆乳にも多く含まれます。

また、脂質も含み、消化吸収が良いといわれています。

また、大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと化学構造が似ているため、女性ホルモンのような作用があるといわれ、研究が進んでいます。

 

皆さんはひとくちに「豆乳」と言っても、3種類あることをご存じでしょうか?

豆乳は、日本農林規格(JAS規格)で「無調整豆乳」「調整豆乳」「豆乳飲料」に分類されます。


豆乳の分類

無調整豆乳
大豆固形分が8%以上のもの。何も加えられてない、豆乳そのもの。
調整豆乳
豆乳に植物油脂や砂糖類、食塩などを加えた飲料で、大豆固形分6%以上のもの。
豆乳飲料
調整豆乳に果汁、コーヒー、麦芽などを加え、大豆固形分が4%以上のもの。
無調整豆乳⇒調整豆乳⇒豆乳飲料の順で豆乳以外のものが多くなり、大豆固形分が少なくなります。
それに従い、栄養価も種類によって変わってきます。

各豆乳の栄養価は以下の通りです。

無調整豆乳・調整豆乳・豆乳飲料の栄養価(200mlあたり)

エネルギー(kcal)

たんぱく質(g)

脂質(g)

炭水化物(g)

塩分(g)

カルシウム(mg)

鉄分(mg)

無調整豆乳

97

7.6

4.2

6.5

0

32

2.5

調整豆乳

134

6.7

7.6

10.1

0.2

65

2.5

豆乳飲料(麦芽コーヒー)

126

4.6

4.6

16.4

0.2

42

0.6

 

(参考)普通牛乳

140

6.9

8.0

10.1

 0.2

231

0.04

※日本食品標準成分表2015年版(七訂)より、200ml210gで算出

一般的に、たんぱく質量は、無調整豆乳⇒調整豆乳⇒豆乳飲料の順に低くなっていきます。

大豆固形分が薄められていくからです。

逆に、無調整豆乳⇒調整豆乳⇒豆乳飲料の順に砂糖などの添加量が増えるため、炭水化物は含有量は多くなります。

調整豆乳は植物油脂を添加されており、脂質やエネルギーが他の種類と比べると高くなります。

また、調整豆乳や豆乳飲料は食塩が添加されているため、塩分が含まれます。



糖尿病食事療法のための食品交換表では、無調整豆乳は肉や魚、卵、大豆などたんぱく質を多く含む食品の仲間である「表3」になりますが、調整豆乳・豆乳飲料は「し好食品」の仲間になります。

 

おすすめは、砂糖や食塩などの入っていないシンプルな無調整豆乳です。

しかし、低糖質のものやカロリーを低くしてある商品も各メーカーから出ています。

上手く活用してくださいね。

豆乳は、メーカーや種類によって栄養成分にばらつきがあります。

お飲みになる場合は、商品の表示をご確認ください。